感染症|ひまわりこどもクリニック|兵庫県明石市の小児科・アレルギー科

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感染症

感染症|ひまわりこどもクリニック|兵庫県明石市の小児科・アレルギー科

当院の感染症対策について

小児科で最も多い病気は感染症です。当院では、受診やつきそいでお越しいただいた際に、新たな感染症をもらって帰ることがないよう、以下のような感染対策を行っております。

診察室

診療室前

6つの診察室を設けており、受付後は各診察室にご案内してそちらの個室でお待ちいただきます。順番にそれぞれの診察室に医療者が回って診察を行います。

待合

受け付け

患者様同士の接触を減らすため、待合はほとんど設けておりません。診察室が埋まっている場合、お車でお越しの方は駐車場でお待ちいただけます。

完全予約制

スマホを操作しているところ

スムーズな診療と感染対策のため、必ずWeb予約を取ってからの受診をお願いしております。

その他

スタッフのマスク着用、診察室の消毒・清掃、定期的な換気、空気清浄機の設置などを行っております。

ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、ご協力をよろしくお願いいたします。

当院の感染症検査

ID NOW(核酸増幅検査)

ID NOW(核酸増幅検査)

抗原キットを用いた従来の検査より発症から早いタイミングで、正確に診断ができます(発症12時間以内で96%以上)。PCR検査と同等の信頼性があり、厚生労働省にも正式に認可されています。
当院では新型コロナウイルス、インフルエンザ、A群溶連菌の各検査が可能です。
検査時間は15分程度かかります。

ID NOWを用いたインフルエンザ検査の適応は、以下の条件に合致する方となります。

  • 発症12時間以内
  • 5歳未満の幼児
  • 65歳以上の高齢者
  • 妊婦
  • その他重症化リスクのある方

nodoca(AI検査)

nodoca(AI検査)

のどを専用カメラで撮影し、問診結果と併せてAIがインフルエンザの診断を行います。
鼻に綿棒を入れないので、痛い検査が苦手なお子さんにはお勧めです。発熱後、2時間ほどで判定可能です。

6歳以上から検査が可能で、撮影の数秒間しっかり口を開けていただきます。A型、B型の判定はできません。また、発熱後48時間以上経過すると診断率が下がります。

各種検査をご希望の方は、診察時に医師にご相談ください。

こどもによくみられる感染症

マスクをつけ、並んで座っている子ども

感染症の原因はウイルス、細菌、それ以外(カビなど)に大きく分けられます。
インフルエンザやヘルペスなどの一部を除いたウイルスは治療薬がないため、症状を緩やかにさせる治療(対症療法)が中心となります。
細菌は抗生剤、カビは抗真菌薬で治療することができます。

突発性発疹

1歳頃までにかかることが多く、3~4日高熱が続いて解熱した後、全身に発疹(2-10㎜程度のぷつぷつとした小紅斑)が出ることが特徴的です。原因はヒトヘルペスウイルス6型・7型です。治療薬はなく、自然治癒する感染症ですが、高熱時に熱性けいれんを起こすことがあります。

手足口病

微熱やのどの痛みと共に、手のひら、足、口の中、膝、おしりなどに小さな水ぶくれを認めます。夏風邪のウイルス(コクサッキーウイルス、エンテロウイルス)が原因となり、治療薬はありません。元気で通常の生活ができる状態であれば登園は可能です。1週間程度で自然治癒します。

ヘルパンギーナ

高熱とのどの痛みが強く、飲み込みにくくなるため乳児ではよだれが多く見られます。口蓋垂(のどちんこ)のつけ根付近に小さい水疱を認めます。主な原因はコクサッキーウイルスで1~4日で自然に治ります。

溶連菌感染症

熱が出てのどが痛くなり、のどや口の中が真っ赤になります。舌にいちごのようなブツブツができたり、皮膚にぶつぶつがでることもあります。のどの粘液の検査で診断することができ、抗生剤の飲み薬で治療します。溶連菌に感染した後に腎炎を起こすことがあるので、2~3週間後に尿検査を確認します。

とびひ(伝染性膿痂疹)

皮膚表面に細菌が感染しておこります。かゆみが強く、かきむしった手を介して、水ぶくれやかさぶたがあっという間に全身へ広がります。この広がり方から「飛び火」と呼ばれています。初夏から夏にかけて乳幼児や学童によくみられる病気です。抗生剤の塗り薬や飲み薬などで治療します。

マイコプラズマ

学童期以降に長引く咳を伴う呼吸器感染症で、気管支炎や肺炎の原因となります。咳は熱が下がった後も3~4週間持続します。気管支喘息の方は、症状を悪化させる原因にもなります。自然治癒する感染症ですが、重症化する場合は抗生剤で治療を行うこともあります。

インフルエンザ

インフルエンザウイルスの飛沫、接触感染で発症します。潜伏期間は2日程度で、突然の高熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感が現れ、咳、鼻汁、咽頭痛などの症状がこれらに続きます。抗ウイルス薬は内服薬、吸入薬、点滴などがあり、1日前後早く解熱させる効果があります。インフルエンザ罹患時は抗ウイルス薬処方の有無にかかわらず、異常行動を起こすことがあるので特に年長児では注意が必要です。無治療でも多くは数日~1週間程度で治癒しますが、肺炎や、まれに脳症などの重篤な合併症を認めることがあります。

出席停止期間 発症後5日を経過し、さらに解熱後2日(幼児は3日)を経過するまで

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)

ムンプスウイルスによる感染症で、主な症状は熱と耳下腺の腫れです。通常、両側が腫れますが、片側のみのこともあります。耳の下からほほ、顎にかけて耳下腺だけでなく、顎下腺や舌下腺も腫れるので「おたふく」のような顔になります。3日目くらいがピークとなり、その後1週間程度で治ります。まれに難聴や無菌性髄膜炎、精巣炎などを起こすことがあります。幼稚園や保育園など集団生活に入る前にワクチンの接種をお勧めします。

出席停止期間 耳下腺、顎下腺、舌下腺の腫れが現れてから5日を経過し、全身状態が良好になるまで

水痘(水ぼうそう)

水痘・帯状疱疹ウイルスの初回感染で起こります。かゆみのある小さな紅斑が全身に出現し、水疱を持った後、やぶれてかさぶたになり1週間程度で治ります。水疱の水に触れたり、せきやくしゃみでうつります。抗ウイルス薬の飲み薬で治療することもあります。ワクチンが定期接種となっています。
水ぼうそうは治ってもウイルスは長く体の神経節細胞内に留まっているため、何年か後に帯状疱疹という病気を発症することもあります。

出席停止期間 すべての発疹がかさぶたになるまで

プール熱(咽頭結膜熱)

アデノウイルスが原因で起こる、夏風邪の一種です。潜伏期間は数日~1週間程度で、高熱、のどの痛み、目の充血・目やにを認めます。治療薬はなく対症療法を行います。アデノウイルス感染症は迅速キットで診断ができます。

出席停止期間 主な症状が消えた後、2日経過するまで

尿路感染症

乳幼児の高熱でほかの症状が乏しいときは、尿路感染症を疑います。うんちの中の大腸菌などが膀胱や尿道、腎臓に感染することで起こる病気です。おしっこの検査で白血球がみられると、可能性が高くなります。乳幼児の尿路感染症は、菌血症など重篤な状況になるリスクがあるため、抗生剤できっちり治療する必要があります。