アレルギー診療|ひまわりこどもクリニック|兵庫県明石市の小児科・アレルギー科

〒673-0028 兵庫県明石市硯町2丁目3-26
078-962-6602
WEB予約
ヘッダー画像

アレルギー診療

アレルギー診療|ひまわりこどもクリニック|兵庫県明石市の小児科・アレルギー科

アレルギーってなに?

アレルギーとは

私たちの体には、ウイルスや細菌などから体を守る免疫という仕組みがあります。ある特定の異物(ダニや花粉、食物など)に対して免疫が過剰に反応して、体に症状が引き起こされることを「アレルギー反応」といいます。

アレルギーは年齢によって発症しやすい病気が異なり、乳児期にアトピー性皮膚炎から始まり、離乳食が始まると食物アレルギー、幼児期には気管支喘息、学童期に入るとアレルギー性鼻炎というふうに、成長とともに次々と発症する傾向があります。これを行進(マーチ)に例えて「アレルギーマーチ」と呼びます。「アレルギーマーチ」を進行させないために、アレルギーの発症に「できるだけ早く気づくこと」と「適切な治療と管理により症状をコントロールしていくこと」が非常に重要です。

当院ではアレルギー専門医によるアレルギー診療を行っています。

食物アレルギー

食物アレルギー

食物アレルギーは、ある特定の食物に対し過剰な免疫反応が起こってしまう病気です。乳幼児は消化管や免疫が未成熟なため発症することが多く、鶏卵や乳製品、小麦などが原因として多く見られます。学童期や成人になってから新たに発症することもあります。
アレルギーのない人には無害な食物ですが、アレルギーをもつ人が食べてしまうと蕁麻疹や咳、嘔吐、気道の粘膜が腫れて呼吸困難に陥る危険性もあります。日常の食生活に注意が必要となり、本人、ご家族とも精神的な負担の生じる病気です。

「離乳食を始める前に、食物アレルギーのリスクについて相談したい」
「卵を食べて、口の周りが赤くなった」
「原因はわからないが蕁麻疹が出た」
「保育園に入園する予定だが、給食をどうすればよいか」
「重症の食物アレルギーでエピペン(アドレナリン自己注射)を処方してほしい」
など、なんでもお気軽にご相談ください。

必要に応じて、検査や経口負荷試験を積極的に行い、食物アレルギーと診断した場合は、栄養指導や給食対応、それぞれのご家庭の生活スタイルに合った食物の進め方もご提案させていただきます。
食物アレルギーに対するご不安を患者様やご家族と一緒に解消していきます。

食物経口負荷試験

アレルギーを疑われている食品を食べてみて、実際に症状がでるかを確認する検査です。また、すでにアレルギーが確定している食品の食べられる量が増えたかどうかを確認する際にも行います。院内で食べてしばらく待機していただくので、万が一アレルギー症状が出てもすぐに対応できる体制をとっています。
試験中は、おうちのようにリラックスして楽しく過ごせるように配慮しています。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある左右対称の湿疹が慢性的に出たり引いたりを繰り返す病気です。アトピー性皮膚炎の皮膚は、バリア機能が低下しているため、アレルゲンが体内に侵入しやすくなり、炎症を引き起こします。炎症によりかゆみをより感じやすくなり、自分で掻くことでさらに皮膚のバリア機能を低下させて悪循環となります。なるべく早く診断し、治療を開始することで、かゆみによる悪循環を断ち切って、重症化を防ぐことが大切です。

アトピー性皮膚炎の治療はスキンケア、薬物療法、悪化因子の対策の3つが基本となっています。

スキンケア

皮膚を清潔にして、積極的に保湿することで皮膚のバリア機能を保つケアのことです。
当院では、一般的なスキンケア指導はもちろん、ご家族の生活スタイルに合ったスキンケアの方法をいっしょに考えます。

薬物療法

適切な塗り薬を、適切な量・頻度・期間で使用していくことが大切です。塗り薬の種類としては、ステロイド外用剤やタクロリムス外用剤・JAK阻害剤などがあります。
ステロイド外用剤には強さがあるので、症状の強さや出ている部位に合ったものを処方します。
塗り薬をきちんと使用してもよくならない場合は、免疫抑制薬や生物学的製剤などの選択肢もご提案させていただきます。

悪化要因の対策

代表的な悪化要因には、汗、ストレス、ハウスダストやダニ、細菌・カビ、食物などがあげられます。
当院では症状が悪化する原因を一緒に探し、できるだけアレルゲンを取り除けるように対策を考えます。

アトピー性皮膚炎は長期にわたってお付き合い(治療)が必要な病気です。
当院では「つるつるすべすべ」のお肌の維持を目指して、しっかりご説明を行い、納得していただいた上で一緒に治療を進めて行きたいと考えています。

気管支喘息

気管支喘息は、気道に慢性的な炎症があり、ダニや花粉といったアレルゲンや風邪のウイルスなどのさまざまな刺激がきっかけになって、気道の粘膜が腫れ、発作的に空気の通り道が狭くなること(喘息発作)を繰り返す病気です。喘息発作が起きると、咳や痰が出て「ヒューヒュー」「ゼーゼー」という喘鳴を伴い、息苦しくなります。夜間や早朝に出やすいのが特徴です。

喘息の治療は大きく2つに分けられます。

1.発作の時の治療

今、まさに起こっている苦しい症状(喘息発作)を軽減させるための治療です。
細くなった気道を拡げるために気管支拡張剤を吸入したり、粘膜の炎症を抑えるためにステロイドの点滴や内服を行います。

2.発作が出ていないときの治療(長期管理薬)

少しの刺激で容易に発作を出さないようにするために、症状が出ていない普段から、気管支の慢性的な炎症を抑える治療を毎日続けて行う必要があります。
ロイコトリエン拮抗剤という飲み薬や吸入ステロイドなどがこれに当たります。
長期管理薬は、症状の強さや頻度によってステップ(段階)があり、定期的に調子を評価して、ステップアップやダウンを検討します。
気管支の軽い炎症を放置しておくと、「リモデリング」という現象が起こり、気管支が硬くなって将来的に呼吸機能が低下するため、長期管理薬をきちんと続けることが非常に重要です。

アレルギー性鼻炎・花粉症

アレルギー性鼻炎・花粉症

アレルギー性鼻炎は、鼻の粘膜がアレルゲンに反応して炎症を起こす病気です。くしゃみ、鼻水、鼻づまりが特徴的な症状ですが、それらにより、夜よく眠れない、薬で眠たくなる、昼間の集中力が低下する、いらいらするといった生活面への悪影響がでることがあります。

ダニやホコリなどが原因で1年を通じて鼻炎症状を認める「通年性アレルギー性鼻炎」と、特定の植物(スギ、ヒノキ、ハンノキ、イネ科、ブタクサなど)の花粉が飛ぶ時期だけに鼻炎症状が認められる「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」に分けられます。

一般的な治療は抗ヒスタミン薬の飲み薬やステロイドの点鼻薬などがあります。また最近では舌下免疫療法が広まっており、当院でもお勧めしています。

舌下免疫療法

体にアレルゲン(ダニ、スギ)を毎日取り込んで、免疫をつけていく治療法です。すぐに効果が得られるものではありませんが、根気強く続けることで、鼻炎の症状を和らげたり、根本的な体質改善が期待できます。お子様でも5歳から可能です。
アレルゲンを使用するため、初回は院内で内服し30分待機していただきます。服用期間は3~5年が推奨されており、その間は1~2か月に1回受診していただいて、怠薬やアレルギー反応がないことを確認していきます。